ドキッ☆大野担だらけの魔王大会ハジマルヨー!

そんなわけで二日間かけて魔王全話&特典を見ましたよ!改めて魔王感想でも・・・何気に此処では全然書いていなかったので。


全部通してはボックス届いてすぐに一回見ただけで、友人らと一緒に見るとまたいろいろと違うものですなあ。毎週見てたときは、間に一週間空くことによって色々考えたりしてたんだけど(その分展開が急だと思うこともあまりなく)、通しで、尚且つ複数人で全部見ると、展開に次ぐ展開、アニメ的描写、アニメ的セリフ・・・などなど気づかされることが多すぎてびっくり。自分の気づかないところにどんどんつっこんでいくしね、みんなね。魔王の脚本に対して、あまりにあまりにあまりに突っ込みどころが多すぎて途中まで本当に爆笑だったよ・・・初めて通しで見る友人も、「あ、これ電話かけたら携帯鳴るでしょ?」とかどんどん先を読んじゃうの。どんだけ詰めの甘い脚本なのかとww超展開だらけにもほどがあるしww
まあそれでも最後の3話は相変わらずなかなかだと思うし、最終回なんてかなり隙無かったんじゃないかな。どう考えてもあの形でしか収集をつけることが出来なかった分、放映直前は「ええっ・・・これもう二人で心中しかないんじゃ・・・でも流石にないよね・・・」なんて言ってて。まさか本当にやり遂げるとは思わなかったなあ。ダブル主人公なのに、その主人公が一緒に死んじゃうんだよ・・・普通はしないよね・・・。ってまあ元があるからそこは脚本を褒めるというよりは原作を褒めるべきなんだろうけど。結局成瀬領は芹沢直人しか見ていなく(見ていられなくて)、でもそういう復讐鬼の在り方は嫌いじゃない。憎悪を糧にして、憎悪がなければ生きられない人はいる。しおりちゃんや周りの人々の心の美しさに触れて尚、憎しみを越えることは出来ないっていう、現実性も好きです。美しい復讐の物語なんかじゃなくて、恐ろしく人間臭い・どうしようもなくなってしまった男と男の物語なんだよね。人は人を虐げずにはいられず、傷つけずにはいられず、かといって安寧を求めずにもいられない。はずなのに、成瀬領という人はその安寧を捨ててしまった、と。成瀬さんは復讐鬼をやり遂げるにはあまりにも人間過ぎたなあ。そして芹沢は芹沢で見てて悲しくなるほど自分を追い詰めて傷つけてでもやっぱり死ぬことだけは出来なくて、エゴや、臆病さや、そういうものから目を背けていたいからこそ、恐ろしい程正義に傾倒してね・・・。報われると信じたいのに、心の底では「絶対に赦されないことをした」と己を責め続けているっていう。でもそういう自責の念があるからこそ芹沢も生き続けていたんだろうし、芹沢が生きていたからこそ成瀬も生きていたんだろうね。二人の死は、生かし生かされるという究極の破綻関係をやっと修復する最後の方法だったわけですな。うあーかなしい!かなしすぎるぜ魔王・・・!
まあ文句言いつつも物凄い楽しんでましたよっていう・・・。また通しで見たいな。気合入れないと見れないけど(笑)。